老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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年金制度、「積み立て方式」が「賦課方式」に変わったワケとは?

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過去の文藝春秋に見過ごせない記事が!

処分に困るのが読み終えた雑誌。そこそこ値段のする総合誌なら、なおさらのことです。約半年前に発売された2015年8月号の『文藝春秋』を処分しようとすると、本文に「戦後70年・崩壊する神話」と題する特集記事が。うちひとつに、経済ジャーナリスト・萩原博子さんが年金制度について書いてありました。本雑誌の購入時には他の記事に集中するあまり、目を通していませんでした(笑)。今回は、こちらをネタにツッこんでおきたいと思います(笑)。

厚生年金保険制度回顧録

自分たちの老後のために積み立てていたはずの年金が、グリーンピアというわけのわからない施設の建設費に使われ、そこが年金官僚の天下り先になっていた。

文藝春秋2015年8月号

とあるジャーナリストが取り上げ、一時期、マスコミ報道で話題になったエピソードです。ネタ元は、『厚生年金保険制度回顧録』という官僚OBたちが書いた本。私も、事実検証のため、古書店を巡って同書を入手しました。有名になった「(積立金を)じゃんじゃん、使ってしまえ」という会話が当時官僚同士で交わされていたという記述も確かにあるんです。が、ウラで政治家も暗躍していたとも赤裸々に書かれています。こちらにも、ふれておかないと(笑)。おそらく、マスコミ報道の受売りなんでしょう。

もともと年金は、自分が払ったものを自分でもらう「積み立て方式」でした。それが立ち行かなくなったら、現役世代が年金受給世代を支える「賦課方式」に変わり、

前掲誌

お、よくご存じ(笑)。経過はその通りですが、正式に「方式」が変わったワケではなく、現状、単に「賦課方式」的に運用されているだけの話です。理由は、単なる利回り計算のミス。つまり、ホントはもっと多くの保険料を徴収しなくてはならなかったということなんです。この点は厚労省も認めており、「戦争前後で混乱していたから」という苦しい言い訳をサイトにアップしていたこともあります。

ウソを書くな!

給付水準は、現役世代の手取り年収の60%だったはずが、50%に減った。40%を切るのは、もはや時間の問題でしょう。

前掲誌

残念ながら、明らかな間違い(笑)。「50%に減った」というのは大ウソ。マクロ経済スライドが実施されなかったからというのが理由。50%まで下げるのは、制度(マクロ経済スライド)導入当初の目標。まだ、達成されていませんので。今でも、60%近いです。もちろん、雑誌発売時も。

さらに、「40%を切るのは、もはや時間の問題」というのもウソ。50%を下回る事態になれば、しかるべき対応をすると法律で歯止めがかかっています。この点については、過去の社会保険労務士試験でも出題されたこともあります。

こういったハンパな知識しか持ち合わせない輩(やから)が、このような記事を書いたり、TVに出てテキトーなことを言っているから、国民の年金制度理解は一向に進まないわけです(笑)。

まとめ

著者なんかは、鉄板ネタとなっている「やり繰りに困っている家庭の家計診断」だけやっていればいいものを(笑)。

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