毎年、この季節(10月)になると連想するもの。
フツーは、秋祭りやハロウィンなんかだと思うのですが、私の場合、
公的年金の扶養親族等申告書
になります。
どういう申告書かといえば、
一定額以上の年金受給者には、雑所得として所得税が課されます。
ただし、公的年金は通常よりも「優遇された」税制が適用され、また、障害年金・遺族年金は無税です。
この課税には、扶養する親族の人数や障害状態などによって、一定の控除が認められています。
最新の「扶養する親族の人数や障害状態」を年に1回、送付されてきたハガキを返信するカタチで報告するのが「公的年金の扶養親族等申告書」になります。
この申告書の書き方等について、「詳しい説明をする」というのが行政協力のひとつとしてあって、開業して間がないころはよくやったものです。
年金相談と違い、基本的に「返信用ハガキ」の説明をするだけですから、資格試験に合格したくらいの「浅い知識レベル」でもつとまるというわけです(笑)。
この申告書を提出していないと、受給している年金に実際よりも「多額」の税金が課されることになってしまいます。
考えてみれば、おかしな制度です(笑)。
日本では、給料から源泉所得税と社会保険料が天引きになります。
歴史的ないきさつは、こちらの記事を参照してください。
そして、年金受給者になっても、まだ「天引き」は続くわけです。
ふつうは、死ぬまで。
結果として、「納税しているという意識」もなく、面倒な手続きはすべておまかせ。
ややこしいことは、興味もないし、関わりたくもない(笑)。
だから、いいようにやられていても気づくことがない。
唯一の興味関心は、年金として支給される「額面金額」のみ。
ということで、考えだされたのが「マクロ経済スライド」に他なりません。
年金のマクロ経済スライドをわかりやすく説明してください(1)
年金のマクロ経済スライドをわかりやすく説明してください(2)
明らかな「愚民視政策」ですが、そのこと自体にも気づくことがない(笑)。
まとめ
生涯に支払った保険料の何倍もの年金が受給できた時代には、「愚民」で過ごすこともできました(笑)。少々長生きしても、支払い保険料さえ返ってこない時代には、そうもしていられないのです。