老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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年金問題について、以前、ある対談がありました。

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こちらの記事の続きのお話。

年金問題について、エコノミストが語れば必ず間違うという法則

この記事に関連したネタが掲載されているのが、

まねる力・勝間和代

勝間和代『まねる力』朝日新聞出版

2009年7月発行の本(AERAのムック本)ですから、少々、以前の本になります。このような本は、手元に残しておかないのですが、「きょうの日を予想して(笑)」保存していました。

この本、勝間さんの対談集になっています。注目したいのは、この頃、ちょうど厚生労働大臣となった長妻昭氏との対談。他の対談は、どうでもいいです(笑)。

勝間・長妻の対談は6ページにおよび、1ページが勝間さんの解説。対談ページの下部には、用語解説があります。『「宙に浮いた」記録』について、こんな説明が施されています。

97年の基礎年金番号導入後は、転職や結婚などで複数の年金手帳を持っている人の年金番号記録は、本人が申請すれば、基礎年金番号に一本化される。しかし、申請されなければ一本化されずに、「宙に浮いた年金記録」となる。実際は年金を受け始める年齢になれば、社会保険庁が本人と相談し、ほとんどが一本化されるが、それでも一本化できない場合には、実際に納めた保険料よりも年金額が低く設定されてしまうことがある。

勝間和代『まねる力』朝日新聞出版

「申請すれば、一本化」という部分は(2009年時点での記述としては)間違い。当時、複数の番号が同一人物のものである場合、ひとつの基礎年金番号にまとめるように促進していました。

これ以外の部分は、概ね正しい記述となっています。

まず、この用語解説と、もう一度、こちらの記事を比較すれば上念司さんの記述が、デタラメであることがよくわかると思います(笑)。

年金問題について、エコノミストが語れば必ず間違うという法則

それよりも重要なのが、

「実際は年金を受け始める年齢になれば、社会保険庁が本人と相談し、ほとんどが一本化される」という部分(もちろん、社会保険庁は、今、日本年金機構になっていますが)。

この作業を突合(とつごう)や統合(とうごう)と呼び、年金手続きの事務作業として、ずっと行われてきたことです。

この状態を「宙に浮いた」と称して、「さも何か、問題があるかのように」日本国中を巻き込んで、大騒ぎしたのが長妻昭氏に他なりません(笑)。

大騒ぎの結果、どうなったかといえば、年金受給前に行われていた「作業」が前倒しで早くなった「だけ」の話です。

確かに、「 それでも一本化できない場合には、実際に納めた保険料よりも年金額が低く設定されてしまうことがある」のは確かです。しかし、その原因がどこにあるかといえば、まず間違いなく、「本人又は勤務先の事務担当者」です。

社会保険庁(または年金機構・年金事務所)が意図的にデータを改竄したりするでしょうか?また、そうすることに何のメリットがあるのでしょうか?

長妻氏が発端となっての大騒動以降、あたかも「年金記録はメチャクチャになっている」ような印象を受ける報道をマスコミが流し続けましたが、年金記録は、きわめて正確です。昭和の終わり頃まで、紙媒体で記録されていたことを思えば、「奇跡的」と言っていいくらい正確です。実際、数年間にわたり数千単位の記録を確認した私の実感です。

「ミスター年金」と呼ばれて

長妻昭氏の厚生労働大臣在任期間、私が行政協力で年金事務所に通っていた時期と重なるんです。

おかげで、「ミスター年金」と呼ばれた大臣が、年金法を知らないことがよくわかりました(笑)。私の個人的見解ではなく、「正直な現場の声」に他なりません(笑)。

関係者は、日本中知っています(笑)。知らないのは、マスコミだけ。

ご著書『消えた年金を追って』(リヨン社)も拝読しましたが、年金法の中身の議論がまったくない(笑)。上記、勝間さんとの対談でも、なぜか年金法にだけは言及しない(笑)。

勝間さんは、解説ページで書いています。

長妻さんは日経ビジネスの記者出身というバックグラウンドもあり、さまざまな気づきに対して綿密な調査と取材を重ね、真実を追究する姿には、以前から頭が下がる思いで見ていました

勝間和代『まねる力』朝日新聞出版

「真実の追究」に年金法の学習は欠かせません(笑)。

まとめ

「ミスター年金」という呼び名(ニックネーム)は、冗談あるいは、タチの悪いイヤミとしか感じられなかったです(笑)。おそらく、歴代の大臣で、最も年金を知らなかったのが同氏だったんじゃないでしょうか(笑)。

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