老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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老後の資金、極端な事例は参考にならない(笑)。

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藤原和博さんに『坂の上の坂』(ポプラ社)という著書があります。

坂道

藤原和博さんを知らない、という方は、検索してみてください。短い説明がムリなほどユニークなキャリアの持ち主ですので、詳細情報はそちらで得てください。参考になる本を書かれる「お気に入り著者」のひとりです。

『坂の上の坂』というタイトルは、司馬遼太郎『坂の上の雲』から取ったもので、長寿社会には、人生の坂を登った先に、まだ超えるべき坂がある、というメッセージが込められています。

私たちは、過去に生きた世代とは、違う生き方を求められているということです。「坂の上の坂」をしっかり意識しておかないと、やがて目の前にやってきた坂を目にして、呆然と立ち尽くすようなことになりかねない、と思うのです。

藤原和博『坂の上の坂』ポプラ社

冒頭に、こんな記述があるもんですから、このサイトの趣旨に近く、きっと参考になるネタがあるに違いない、と期待し読み進めると、「呆然と立ち尽くす」しかない記述に出会うことになりました(笑)。

私は55歳で、それまでずっと支払い続けていた生命保険を解約しました。
生まれた直後に母が入り、実に50年以上、払い続けてきた保険です。戻ってきたのは、実にびっくりするほど小さな額でした。
途中で私が支払いのバトンを受けて払い続けてきたのですが、いくら払っているかについてあまり意識していませんでした。ところが、よく調べてみると、あと数年すると一気に支払い額が巨額になることがわかりました。

前掲書

「保険は5年ごとに見直す」というのが節約道の基本。仰天するしかないのは、「いくら払っているかについてあまり意識していませんでした」という部分。法人においては固定費、個人においては継続課金を避けるのが、おカネを残すコツ。こんな「意識」で暮らせていたというのは、それだけ収入が多かったという動かぬ証拠です(笑)。

読み進めると、さらに「呆然と立ち尽くす」記述が。

変動金利では、金利上昇時に利息が返済額を上回ってしまって元本が減らない「未払い利息」という状況が発生することを、このとき初めて知りました。
住宅ローンには、払っても払っても元金が減らない、永遠に借金がなくならない可能性だって起こりうる・・・恐怖でした。
危機感を持った私は、銀行ではなく、義理の母から恥を忍んでお金を借りることにしました。そうすれば、少なくともこんな大きな金利は発生しません。借りたお金で銀行に返済を済ませ、義理の母にお金を返し続けました。当然、銀行に借りるよりはるかに早く、借金を完済することができました。

前掲書

著者は、バブル期に「億」を超えていた一戸建てを8000万円で購入。2000万円を頭金に、6000万円を銀行から借り入れたと他の箇所で記述しています。「元金が減らない」と、嘆いていたわけですから。借入金は、そのまま。

つまり、著者は銀行からの6000万円の借り入れを、個人(義理の母)からの借り入れに、「借り換えた」とおっしゃっているわけです(笑)。

わずかな金利差を求めて「銀行から銀行の借り換え」という話は、もちろん、よく耳にしますが、「銀行から個人への借り換え」だなんて(笑)。

寡聞にして、本事例以外のものを存じ上げません(笑)。

まとめ

老後のおカネをマジメに考えようとする時に、本件のような「恵まれすぎた事例」は、何の参考にもなりえません(笑)。

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