老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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俯瞰して考える、マイナンバーのメリット

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こちらで、ジャック・アタリの文章を取り上げました。

副業とマイナンバー

ジャック・アタリは、1943年生まれ。38歳で、フランスのミッテラン政権の大統領特別補佐官を務め、その後、「ヨーロッパ復興開発銀行」の初代総裁となりました。経済学者・思想家・作家としても幅広く活躍し、単に「本を書く人」といったレベルにとどまらない影響力があるみたいです。

2つの考え方

ジャック・アタリの考え方については、こんな評価があります。

アタリによれば、市場の力が世界を覆っているとして、マネーの威力が強まったことは個人主義が勝利した究極の証だと断言しています。そして、この市場中心世界においてはマネーですべての決着をつけることができるというのです。国家すら市場の障害となれば、マネーによって駆逐されるというわけです。国家も市場に呑み込まれる、つまり民営化されると予言しているのです。

馬淵睦夫『日本「国体」の真実』ビジネス社

仮に、こういう考え方を(A)とします。

(A)の考え方は「世界で最も成功した社会主義国」と揶揄される日本、とりわけその社会保障制度とは、真逆の立場です。こちらを(B)とします。

(A)と(B)の考え方の違いは、おおよそ利益相反となりますので、世界中で対立がおきています。

どちらかを選択できる状態ではなく、現実的には、両者のバランスをとるしかありません。とはいえ、どちらかに極端な政策は、やはり不都合な結果につながります。

米国のオバマケアは、あまりにも(A)に振れていた状態を(B)方向に変えようとする試みです。法律はできたものの、現状、うまくいってないようですが(笑)。

来るところまで来てしまった社会保障費

一方、これから導入が始まる「マイナンバー→医療等ID」の流れは、(B)から(A)という方向性です。

予算

今の日本で、「社会保障に使いますから」というワンフレーズのついた出費に反対できる人は、なかなかいません。最近人気の歴史家によれば、構造は「戦前も同じ」なんだとか。

英米ソ中を同時に敵に回すというのは世界征服を狙うというのと同じです。そんな達成不可能な目標を予算獲得という省益のために作文し、それを大義名分にして放漫財政、超金融緩和で謝金漬けにして、どうしようもなくなると増税し、その金をまた軍拡に回す。増税無限サイクルを始めてしまった廣田内閣・馬場大蔵大臣の罪はまさに万死に値します。
ちなみに、この時代の準軍事体制、軍事費を福祉に入れ替えると今と一緒です。

倉山満『大間違いの太平洋戦争』KKベストセラーズ

ちなみに、著者は「日本は(米国との)勝てる戦争に負けた」という立場です。以前取り上げた、美輪さんや瀬戸内さんとは、まったく違いますので。念のため。

まとめ

出費の名目は変わっても、構造が変わっていないとすれば、日本はふたたび「敗戦の日」を迎えるのかもしれません。

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