「●●してみた」というのは、最近、よく見かけるYouTuber風のタイトルのつけ方です。というわけで、マネしてみた(笑)。
さて、今回、取り上げたいのはこちら。
大村大次郎著『マイナンバーで損する人、得する人』ビジネス社
慣れ親しんだ著者による、話題の「あの件」についての著書が発売されたとなれば、気になるところです。著者、大村大次郎さんは元国税調査官で、多数の税金関連の著書があります。なかには、「まさか」というようなコンテンツもありますが、実際に税務当局に問い合わせてウラが取れたこともありました。
というわけで、買ってみた(笑)。読んでみた(笑)。
『マイナンバーで損する人、得する人』
正確には「本」ではありません。いわゆる「小冊子」的な読みモノです。わずか、100ページくらいしかないので、「あっ」という間に読み終えることになります。タイトルがそのまま、内容構成になっているというわかりやすさ(笑)。
著者の結論は、このサイトの他の記事でも主張してきたとおりです。1ミリも変わりません。つまり、
善良な一般市民がマイナンバー導入で受けるのは、メリットばかり
ということになります。
著者のいう「(マイナンバーで)損する人」というのは、違法行為をやっている人だけです。つまり、
- 暴力団
- 隠し財産のある金持ち
- (脱税している)飲食業
- (脱税している)風俗
ま、ここまでは想像できますが、著者が「損する人」として取り上げる中には、「ネットで稼いで正確に申告していない人」が含まれています(笑)。
ネット有名人といわれる「あの人」も、損する人になるかも(笑)。
マイナンバー導入後、銀行口座がヒモ付けされれば「損する人」たちは、ほぼ自動的に、あぶり出されることになります。
読後、マイナンバーに反対するということは、やはりどこか「やましいところ」があるんだろうな、という思いが強まりました。
まとめ
マイナンバーは税金だけにとどまることなく、最終ターゲットは医療費を中心とした社会保障費全般に違いない、というのが私の見方です。この点についても少しだけ言及がありました。医療等IDというコトバは、出てきませんでしたが。著者の経歴から、「税金中心」になってしまうのもやむを得ないところでしょう。一読の価値はありそうです。