老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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年金積立金管理運用独立行政法人・GPIFが国内債券離れの理由

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年金積立金管理運用独立行政法人という法人があります。英文名称を、Goverment Pension Investment Fund(以下、GPIF)といいます。公的年金を資産運用しています。賦課方式で運用されている公的年金に、本来、あるはずのない積立金。その不思議な歴史的いきさつについては、別の記事でふれました。(年金制度の賦課方式と積み立て方式とは何ですか?

GPIF

GPIFの資産は、2014年12月時点で約137兆円あります。過去15年のデフレ期間中には、「本来支払うべき年金額よりも多めの支払いをするため」に随分と資産を減らしたこともありました(デフレ脱却を目指すアベノミクスは、年金とカンケイがあるのですか?)。平成16年に作成した長期的な計画では、積立金に「手を出す」のは、もっと後年になってからのはずでした。安倍第2次政権誕生後の株価の上昇を受け、「我が世の春」を楽しんでいるようです(笑)。

GPIF運用実績推移

GPIFは、現状、株価の波乱要因と言われることもあります。また、「GPIFのあとを追いかけて(株を)買えば儲かる」などという人もいます。

GPIFが2014年末頃から、ポートフォリオ(運用の組み合わせ)に占める日本債券の割合を減らして、国内株式・外国株式・外国債券の割合を増やしているというニュースが報道されています。

平成26年12月ポートフォリオ

GPIF平成26年度第3四半期運用状況

これは、基本ポートフォリオと呼ばれる「あるべき姿」に、現状のポートフォリオをゆっくりと時間をかけて近づけているためです。

基本ポートフォリオ

基本ポートフォリオ

「国内債券」から「国内株式」への理由

明らかに、「基本ポートフォリオ」に占める国内株式割合は現状より多く、国内債券の割合は現状より少なくなっています。なぜでしょうか?どうして、GPIFの運用方針ともいえる基本ポートフォリオは、そのような構成になっているのでしょうか?

GPIFのポートフォリオがあまりに保守的と言われることもありました。しかし、それは運用する資産の性質上、やむを得ないことです。ここで、一挙に積極的な運用に出ようということなのでしょうか?

どうもそういう単純な話ではないようです。一般常識からいえば、「株式よりも債券で運用する方が安全・確実」と考えがちですが、国債の発行残高がこれだけ積み上がってくると、「債券といえどもそれなりにリスクはある」という見方もあるようです。ちょうど、関連動画がありました。

まとめ

そう遠くない将来に、この積立金自体がなくなってしまうという著名な経済学者のシミュレーションがあります(野口悠紀雄著『日本を破滅から救うための経済学』ダイヤモンド社・第4章厚生年金は破綻する)。上記でふれた「大判ぶるまい」実行期には、この著者のシミュレーションを超えて積立金残高は減っていました(笑)。今は株高でひと息ついているとはいえ、シミュレーションの示す2014年年度末の残高は、125兆円です。続けて、厚生年金は、2033年に破綻する?!をご参照ください。

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