老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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就業不能保険、必要性はありますか?

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就業不能保険の場合、「働けない状態」になってしまったときに保険金が支給されます。ライフネット生命が、2010年に業界で初めて本格的なものを世に出した保険商品です。記事タイトルの質問に対しては、「あります」以外の答えを用意するのは難しいと思います。

人生最大のリスク

世間の常識からいえば、幼い子どもがいるお母さん(妻)が、夫に先立たれるというのが、他のいかなるケースよりも、リスクが大きいと考えられています。この前提に立ち、公的保障として遺族厚生年金や遺族基礎年金が整備されています。また、民間の生命保険に加入するのは、このリスクをカバーするのが主たる目的となっています。

実は、(夫が)死亡する以上のリスクがあります。それは、死ぬことなく生きてはいるけれども、まともに働けない、という状態となってしまうことです。この場合、死亡の給付が受け取れないことは当然のこと、働けなくなったケガや病気のための治療費が継続的に必要となります。

公的保障の限界

サラリーマンの場合、就業不能になれば、健康保険から傷病手当金が支給されます。支給額は、標準報酬日額の3分の2。ただし、支給は18ヶ月までに限られます。この期間を超えても、障害年金制度や生活保護がありますが、給付条件がきわめて厳しい上に、給付金額も十分とはいえません。

つまり、18ヶ月を超えた「働けない状態」の公的保障は事実上、存在しないのです。まったくの空白状態。

ライフネット生命の就業不能保険は、この期間(180日を超えた期間)の保障目的で開発されました。

新興の保険会社として他社との差別化をはかるため、「スキマ」を狙っていたのでしょう。ここに注目したのは秀逸です。

他でもない、ウチの家族がまさしく、この事例に該当しました。父が、腎不全になり人工透析が必要となりました。もちろん、就業不能で傷病手当は18ヶ月で終了。以後、何の保障も受けられませんでした。今現在であれば、人工透析患者となった時点で、障害年金2級該当と認定されるのですが、当時はダメでした。就業不能保険があれば、随分と助かったに違いありません。

医師と看護師

興味深いことに、就業不能保険の職業別加入トップは、医師・看護師とのことです。もちろん、自分たちの仕事内容がハードであることも加入動機となっているのでしょうが、日常的に接する事例から、就業不能保険のありがたさを実感できているのだろうと想像できます。

単身世帯のリスク

さらに、就業不能保険は単身者、「おひとりさま」のリスク回避にもなります。死亡保障の生命保険への加入動機は、まず、残される家族のため。この点、おひとりさまには家族がありませんから、「(死亡保障の)保険は不要」とされてきました。しかし、就業不能になれば、おひとりさまも自らリスクを引き受けざるをえなくなります。保険会社としては、新商品を開発したことにとどまらず、新市場をも開拓したわけです。

まとめ

業界で初めて、就業不能保険を発売したライフネット生命。同会社の存在意義は、ネットで保険を売るというビジネスモデルをつくりだしたことよりも、就業不能保険を世に送り出したことの方が何倍も大きいと、後に語られるに違いありません。

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