老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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国民年金と厚生年金の違いは何ですか?

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国民年金と厚生年金の違いは何かといえば、名前が違います。冗談を言っているのではありません(笑)。国民年金の正式名称は「国民年金法」、厚生年金の正式名称は「厚生年金保険法」です。どちらも、最後が「法」となっていますから、年金が(金融商品などではなく)法律であることがよくわかります。これは、共通点。

違いは「保険」があるか・ないか

厚生年金保険法には「保険」が入っていますが、国民年金法には「保険」の文字がありません。誰もが老後の資金と考えている年金とは何ですか?で説明したとおり、年金の本質は「保険」です。

厚生年金には、会社(法人)で正規社員として働く人は全員、強制的に加入しなければならないという決まりになっており、もちろん、毎月の保険料についても「支払わない」という選択肢はありません。また、年金をもらうには必ず一定の条件を満たしていなければならず、例外はありません。この点、厚生年金は保険料負担と年金給付のルールが明確で、明らかに「保険」であることが確認できます。

ところが、国民年金の場合、保険料を支払うだけの余裕がない場合、保険料を全額または一部免除してもらえることになっています。また、学生や専業主婦も原則的には、保険料を支払わなくてもかまいません。さらに、一定の障害を持つ人には、全く保険料を納めたことがなくても、給付を受けることが出来るというケースもあります。つまり、国民年金は「保険」を超えた福祉的な側面がありますので、あえて保険という単語を入れていないわけです。

国民年金は、かつて制度の維持が困難なほど、財政的にキケンな時期がありました。なぜ、年金手帳に色の違いがあるのですか?で説明したとおりです。しかし、現状、国民年金の給付(基礎年金)は、その半分が税金でまかなわれているのです。消費税8%へのアップ分の税収が使われています。このため、歴史的な過去のいきさつはともかく、今では、厚生年金よりもむしろ財政的に安定しているのです。また、給付に50%もの税金が投入されている以上、「国民年金の受給権」は、絶対に確保しておかないと、生涯を通じて大変な損失になりかねません。

国民年金については、くりかえしマスコミで、「約40%の人が保険料を納めていない」、だから制度としてはもう「終わっている」などと報道されます。しかし、「国民年金被保険者の40%」であっても、被保険者全体からいえば、わずか5%にすぎません。これもまた、年金制度について国民をミスリードする報道になっています。

国民年金保険料納付率

平成24年度の国民年金保険料の納付状況と今後の取組等について
厚生労働省HP

まとめ

国民年金と厚生年金を比較したとき、国民年金にはいろいろな福祉的支援があります。失業や転職のため、保険料を支払えない場合、書類1枚提出しておくだけで、「支払い免除」を受けることができます。何もしないまま放置しておくと、この間、「保険料の未納」となってしまいます。支給の半分が税金でまかなわれていますから、「免除」の期間は、通常通り納付したケースの半分の年金を受給できることになります。

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