老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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なぜ、年金手帳に色の違いがあるのですか?

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現在、現役として働いている人の年金手帳の色は、通常、オレンジ色か青色となっています。誰もが老後の資金として考えている年金とは何ですか?の記事に添付した写真のとおりです。ではなぜ、色の違いがあるのでしょうか?

事実上の「ハタン」はありました。

年金というものは法律の体系であって金融商品ではない。だから、ハタンするなどということはあり得ない、と他の記事で繰り返しお伝えしています。しかし、実は歴史を振り返ると、「ハタン」に近い状態というのはあったのです。

年金制度というものは、もともと厚生年金、共済年金、国民年金の3つがおもにあって、始まった時期もバラバラ、それぞれが全く別の制度として運営されていました。3つのうち、もっとも遅く始まった国民年金は、保険料の徴収額と年金支給額がバランスできなくなり、継続が難しい状態になりました。

そこで、政府は厚生年金と共済年金からお金(拠出金といいます)を出させて、国民年金を救済することにしました。これが昭和61年4月2日のことです。老後のお金が消えていく、でふれた年金制度における「新法」の始まりというわけです。

もともとある国民年金、そこへ厚生年金からの一部、共済年金からの一部を、すべて一緒にして管理することにしたのです。この、お金を「基礎年金」と名付けました。

「年金制度というのは、2階(あるいは3階)建ての家となっており、1階部分は共通になっている」という言い方に聞き覚えがあるかもしれません。この1階部分が基礎年金というわけです。よく、こんな図を描いて説明します。

1階部分が基礎年金

年金制度の体系図
厚生労働省HP

もちろん、「なっている」ではなくて「政府がムリに、そうした」のであって、国民年金以外の加入者にとっては、いい迷惑、「聞いてないよ!」ということになります(笑)。

法律をつくりさえすれば、こんなことも出来てしまうわけなんです。やっぱり、「年金制度がハタンする」ことなんて、あり得ないということが、おわかりいただけるんではないでしょうか?

青色手帳は、平成9年1月から

せっかく制度共通の基礎年金というものが出来たのだから、基礎年金をベースにして各人に番号をつければ管理しやすいじゃないか、ということで始まったのが「基礎年金番号」です。平成9年1月からです。

以降、発行された年金手帳が「青色」です。それ以前の年金手帳が、オレンジ色というわけです。オレンジ色の年金手帳を持っている人は、昭和61年4月時点で、すでに厚生年金制度に加入していた(社会人として働いていた)ということになります。

基礎年金番号制度導入時、転職を繰り返し、何冊ものオレンジ色の年金手帳をもっている人がいました。なかには、10冊以上という例も(笑)。こういう人たちの年金加入記録は、ひとつの基礎年金番号に整理・統合され、青色の年金手帳が発行されることになったわけです。

まとめ

「ひとりの年金加入者には、ひとつの年金番号を」ということで始まった基礎年金番号制度なのですが、世間には、この基礎年金番号さえ、3つも4つも持っているおバカさんが現実に、いるのです(笑)。私自身、何人もお会いしました。マイナンバー制のメリットは何ですか?で説明したナンバー制は、こういう「おバカさん対策」でもあるのです(笑)。

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