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塩野七生に学ぶ人生100年時代の生き方

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今回は、作家・塩野七生さんのお話です。『ローマ人の物語』という歴史長編の作者です。人生100年時代の生き方について、参考になるエピソードをご紹介します。

「好き」を仕事にしたフリーター

今でこそ、知名度の高い大作家と呼ぶにふさわしい塩野七生さんです。が、作家となる前はフリーターでした。イタリアに滞在して、好きな歴史を勉強中でした。

作家デビューも、何らかの新人向け文学賞を獲ったわけでもありません。たまたま、日本からイタリアを訪れた雑誌関係者の観光ガイドをしたところ、知識の豊富さが気に入られて文章を書くようになったという経緯があります。

55歳からの挑戦

私の本棚に、『ローマ人の物語第1巻』があります。表紙ウラの見返し部分には、「1992年塩野七生」と縦書きのサインが記されています。『ローマ人の物語』の刊行を記念して行われたサイン会で、ご本人にもらったものです。

1992年、塩野さんはすでに55歳でした。『ローマ人の物語』は、この年から年に1冊のペースで刊行され、全15巻で完結となりました。

1992年に塩野さんにもらった直筆のサインです。

1992年時点で、すでに塩野さんは世間に名の通った作家でした。が、『ローマ人の物語』こそが代表作であることは動かせない事実です。

つまり、55歳から15年もの時間をかけて、自身の代表作を書いたということです。定年のことを具体的に意識し始めるサラリーマンには、励ましとなる話です。

人生100年時代に目指すべきモデル

ご自身にとっても、出版社にしても、命運をかけたプロジェクトでした。55歳からの15年ですから、全編を書き終える前に寿命が尽きていたとしても、特に違和感はありません。

ご本人は今現在もご健在で、『ローマ人の物語』だけでなく『ギリシャ人の物語』までをも書き上げることとなりました。アレキサンダー大王を最後に、長編の歴史モノは卒業するとの宣言をされました。が、引退表明はしていません。

『ローマ人の物語』は日本国内だけでなく、翻訳されて海外でも随分と売れました。結果として、著者は巨額の印税を手にすることとなりました。経済的な成功も、55歳から手にしたということです。

『ローマ人の物語』の刊行が始まる前、塩野さんには珍しい地上波民放テレビの出演の際、「我々作家には年金もないのよ」とボヤいておられたのを、よく覚えています(笑)。

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