老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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年金問題をわかりやすく説明した「超」意外なオススメ本

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「年金問題をわかりやすく説明した本はありませんか?」という質問をよくいただきます。理由は、市販されている年金関連本の大部分のものが、制度についての細かな説明に終始するだけになっているからです。根本的な問題である「年金制度はハタンするのか」とか「年金保険料を支払うのはオトクなのか」といった問いに、まともに答えてくれる本は、まず、ありません。

意外なオススメ本とは?

そこでオススメしたいのが、安倍晋三著『美しい国へ』文春新書です。今も手元にある、この本です。第1次政権発足当時の、総理自らによる著作です。

安倍首相著書

テーマである年金問題についての知識を得たい、ということであれば、この本全体のうち、「第6章少子国家の未来」を読むだけで十分です。わずか40ページ足らずの分量にすぎません。

ごく限られたページにもかかわらず、今日の年金問題のポイントは、ほぼ語りつくされています。秀逸なのは、図や表などを一切駆使することなく、全ページにわたり、コトバだけで説明されているところです。安部総理といえば、とかく「安全保障」や「憲法問題」が取り上げられるケースが多いですが、以外と知られていないのが「年金通」であることです。

一般的に、政治家は公的年金について詳しいです。年金は法律の体系ですから、当然のことかもしれません。 また、年寄りの地元有権者に説明しなくてはならない、というニーズもあります。ともかく、テレビのワイドショーなんかでコメントしている人たちよりは、はるかに詳しい(笑)。なかでも、安倍総理は出色です。

もちろん、直接原稿を書いたのは、ライターや秘書かもしれません。しかしながら、 政治家という存在は、立場上、国会や会見などで、どうしても自分の「頭の中」を披露しなければならない必要にせまられる場面があります。いくらスタッフがカンニングペーパーを用意しても、アドリブで対応しなくてはならないこともあります。

人が話していることをよく聞けば、その人が「話しているテーマ」について、どのくらい知識の背景があるか、どの程度わかっているか、ということは判断できるものです。特定の専門分野であれば、なおさらです。

では、具体的に同著のなかで、他の年金関連本に書かれることのない記述を紹介してみましょう。

年金というものは、ざっくりいってしまうと、集めたお金を貯めて配るというシステムだ。だから、加入しているみんなが、「破綻させない」という意思さえもてば、年金は破綻しないのだ。日本人の過半数が「もう年金はやめよう」といわないかぎり、このシステムは継続するのである。

ここでいう「みんなの意思」や「みんながいう(こと)」は、最終的に法律というカタチにまとめられることになります。つまり、「法的措置によって何とでもなる」ということをわかりやすく表現しているわけです。

ちなみに、現状、日本の年金制度は「ハタンさせない」という意思の下、すでにあらゆる立法措置がとられています。

まとめ

年金問題をわかりやすく説明した本をおさがしなら、『美しい国へ』をわずか40ページ足らずの分量だけ読めば良いです。世に出てから、約10年になります。確かにオススメできる本なのですが、ひとつ残念なのは、同著でも大いなる期待をこめて語られている「マクロ経済スライド」が平成27年度まで、実行されなかったことに他なりません(笑)。

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