老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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公的年金についての質問:年金はハタンするのですか?

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新しくQ&Aコーナー(カテゴリー)をつくりました。ブログテーマと合致した質問があれば、下記よりお知らせ下さい。

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可能な限り、お答えしていきます。ただし、調べればわかる類(たぐい)の質問は、お控え下さい。

公的年金ハタン異説

年金制度は、ハタンも崩壊もしません。単純な話で、すでに法律上の仕組みがハタンしないように整備されているからです。

ただ、そう聞いても「生活実感やハダ感覚とは異なる」というのはよく分かります。国全体の人口が減る中で高齢者はまだまだ増える。年金保険料を納める現役は急激に減っていく。フツーに考えれば、「ハタンしないワケがない」という結論になるのも自然なことです。

実は、一個人の生涯という単位で考えれば、「ハタンしていると言えなくもない」という言い方が可能です。生涯に納付する保険料と受け取る年金額の収支がマイナス・赤字であれば、「ハタンしている」と表現しても言い過ぎとはならないでしょう。

一般的に一定年齢より若い場合は、その可能性は高まります。ただし、ここでは丁寧な考察が必要です。直ちに、「明日から年金保険料なんか支払わない方がトクだ」という結論にはなりません。クロかシロかのお話はわかりやすいし面白いですが、子供の議論です。

社会保障に損得勘定は馴染まない

まず、生涯収支のプラス・マイナスは、給料の多寡によります。検証の結果として、生涯賃金が少ないほどマイナスとはなりにくいことが確認されています。理由は、基礎年金の支給額の半分が税金で賄われているからです。厚生年金と深く付き合うほど(給料が高いほど)、生涯収支がマイナスとなる可能性は高まります。

ただし、この場合も配偶者が保険料負担のない3号被保険者となれれば勘定は変わってきます。給料が高ければ、当然、配偶者が3号となることも多いです。

また、生涯収支のプラス・マイナスを検証するのはたいてい老齢年金としての側面のみです。公的年金は、障害年金または遺族年金となりうるケースもあります。障害年金を受給する可能性は低くても、遺族年金の場合は既婚者であれば、ほぼ「モレなく」です。

遺族年金の原資となる保険料を配偶者は負担していません。また、遺族年金が課税されない点も考えれば損得勘定はさらに複雑になります。

年金法は、カンタンに損得が判断できるほど単純な「つくり」になっていません。世間で流行りの議論には、細かな検証を欠くものが多すぎます。

年金法など生涯で一度も読んだことのないコメンテーターの言うことを真に受けてしまうのが、「最も損する」ことは確かです。

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