老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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「長生きのリスク」なるものを考えるのであれば、『ライフシフト』で採用されたコーホート平均寿命を前提にした人生設計がより現実的

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厚生労働省が発表するのはピリオド平均寿命

平均寿命の算出方法は2つあります。

ピリオド平均寿命とコーホート平均寿命。

ピリオド平均寿命というのは、「0歳児の平均寿命」と同じ意味です。通常、「平均寿命」と言えばピリオド平均寿命のことになります。現状であれば、10年間で2~3歳、20年間で5歳くらいのペースでのびていることが確認できます。

コーホート平均寿命とは、出生年の同世代について追跡していく方式で、最新の医療技術の進歩を織り込むことが可能です。

『ライフシフト』で紹介された平均寿命は、後者のコーホート平均寿命です。同書には、現在20歳の人は100歳以上、現在40歳以上の人は95歳以上、現在60歳以上の人は90歳以上生きるとの記述があります。

また、同書では「特に日本人は長生きする(に違いない)」と、わざわざ特筆されています(笑)。

厚生労働省がピリオド平均寿命にこだわる要因のひとつに、「予算」があるんじゃないかと思います。高い確率で多くの人が、コーホート平均寿命にもとづく年齢まで生きるとなれば、ただでさえ巨額の社会保障関連予算をさらに、積み増ししなければならないことになりますので。

やはり、「人生100年」を前提にしておくべき

「現実」を生きる身としては、やはり『ライフシフト』に追従するカタチで、コーホート平均寿命を前提に老後に備えることが肝要かと感じる次第です。つまり、100歳前後まで生きることを「あたりまえ」として受け入れる、ということです。

このとき、平均的なサラリーマンは20歳台前半で就職、60歳台なかばでリタイアという前提が変わらなければ、人生において、「働く期間」と「リタイアしてからの時間」は、ほぼ同じになります。

ということは、「リタイア後の時間」を現役時代の蓄えで何とかする、貯蓄で対応するという場合、現役時代の可処分所得の半分を蓄えにまわし、リタイア後にそれを使い果たすといった感じの人生設計になります(笑)。もちろん、金利や税金などは度外視してのお話です。そういう人(つまり、老後は貯蓄で乗り切ろうという人)は「公的年金はもらえない」「ハタンする」と、お考えの人が多いでしょうから、そういう想定になりますが(笑)。

生涯をかけての壮大な実験を拝見したいところです。

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