ICOとは、「Initial Coin Offering」の略。株式の新規公開であるIPOになぞらえた言い方。未上場の株を買っておけば、後に上場したときにガッポリ儲かる(かもしれない)ことを想起させるカタチで、おカネを集めてしまおうという手法。現状の仮想通貨投資(あるいは投機)で、イチバン儲かる(かもしれない)と言われています。
誰もが「ICO」と言う頃には、すでにピークの後かも(笑)。
さて、先日購入したこちらの書籍も、タイトルに「入門」とあるものの、内容はもっぱらの「ICO押し」となっています。
金川顕教『仮想通貨投資入門』秀和システム
そういえば、最近はネットビジネスを手がける人が行うプロモーションのテーマも「ICO」絡みのものばかり。言うまでもなく、「私だけが知っている、とっておきの、儲かるに違いないICO案件をこっそり教えてあげます」的なお話。
誰もが「ICO」と言い出す頃には、きっとすでにピークは過ぎ去ったと見なすのが相場の常識なんですが(笑)。
それでも、ICOというあなたに
ま、それでも「ヒトヤマ当ててやる」という人も少なくないかも。そういう人に向けて、ビジネスウィーク日本語版2月13日号に『悪質なICOを避ける最低限の注意事項』なる記事がありました。ネタばれしない程度に、お知らせしておきます。気になる人は、バックナンバーを買って確認しておいてくださいませ。
(1)担当者が匿名
常識的に考えれば、「あたりまえじゃないか」というところなんですが、こんな注意事項をわざわざ上げるということは、誰がICOの責任者かわかなない案件が現に存在し、カネをツッこんで損している人がいるということに他なりません(笑)。
(2)ウェブサイトやホワイトペーパーの情報が足りない
これも、上記と同様。「わざわざ」といった感じ(笑)。ホワイトペーパーとは、株式で言う「目論見書」に相当します。
(3)ねずみ請
「早めに投資した方が儲かる」という誘い文句には気をつけなさい、とのこと。こう言わないとカネが集まらないということは、怪しい案件と気がつきそうなもの(笑)。
わざわざ、こんな記事を書きつつ「ブロックチェーンのプロ」を自称する寄稿者こそが最も怪しいと言わざるをえません(笑)。当該雑誌をきちんと購入しているので、このくらいの感想を言う権利はあるハズ。