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社労士試験・2017について、現役社労士の感想と意見

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社労士試験2017・概況

平成29年・2017年の社会保険労務士試験の結果発表が11月10日に行われました。公式ページから、過去10年分の「受験申込者数・受験者数・合格者の推移」として掲示されているのが下記のグラフ。

目を引くのは、何と言っても2年前の平成27年。このときの合格率を計算すると、なんと「2.58%」(1051/40712)。かつての司法試験を思い起こさせるような数値となっています。昨年、平成28年が「4,42%」(1770/39972)で、今年・平成29年が「6.75%」(2613/38685)といった具合に合格率、合格者数は回復傾向にあるものの、受験申仕数、受験者数ともに減少しています。通常の判断力があれば、こんなに合格率が低い資格試験にチャレンジしようとは思わないに違いありません(笑)。

社労士試験の問題点

社労士試験は、回答が「択一式」と「選択式」に分かれてはいるものの、マークシートだけで合否が判断されてしまいます。たった1回のマークシート形式の試験で、10%未満の合格者を選別することになります。1年くらいマジメに勉強すれば、合格ボーダーラインには十分とどくハズです。が、マークシート形式の試験だけで、出題者がそこから先の合格者を選別するのも、ひとりの受験者がライバルと差をつけるのも極めて難しい。結果、どの受験者にとっても初見に近いような出題で差をつけるしかなく、それは運に左右される「くじ引き」のようなものにならざるをえません。そのために、何年かけても合格できない「実力者」もいれば、わずか数ヶ月で幸運にも合格してしまう「初学者」を生み出すようなことになります。

何年も関わるような試験ではない

もし、この試験に2回ないし3回トライして合格しないようなら、キッパリと諦めて別の「実力差が出やすい・ライバルと差別化しやすい試験」を目指すことをオススメします。ハッキリ言って、何年もかけて合格を目指すような資格試験ではありませんので。ただ、最低限の準備をすることもなく、「運が悪かった」とか言うのはやめていただきたいところです(笑)。以前、試験監督をしたときに、試験が行われている時間中、問題を考えるどころか、じっとすわっていることさえ耐えることができない受験者を何人も見かけましたので(笑)。

社会保険労務士という資格のメリットについて

悲観的な話ばかりでなく、これから社労士試験を目指す人や1度トライしてダメだったくらいの受験歴の浅い人には、モチベーションアップにつながるようなお話もお聞かせしておきます。

社会保険労務士という資格は、実務経験が問われません。全くのシロウトから勉強を始めて、直ぐに開業まで出来てしまいます。ホントは実務経験も必要なんですが、たった1回の集合研修を受けるだけで不要にしてもらえます。

あと、開業時に納めるおカネや会費も他の資格に比較すると「お手頃価格」です。

行政協力と称する資格関連公共機関での「バイト」も年金関連を中心に、どちらかといえば多い方です。資格によっては、全く機会のない場合もありますので。

開業後の展開もバリエーションに富んでいます。税理士事務所の場合、事務所A、事務所B、事務所Cのやっていることはそんなには変わりません。が、社会保険労務士事務所の場合は異なります。税理士事務所に近い仕事内容の場合もあれば、障害年金に特化した事務所、労災保険に特化した事務所など様々。顧客開拓をすることなく、行政協力しかやらないというケースもあります。ある程度以上、創意・工夫が活かせます。

社会保険労務士として開業するなら

以上をふまえつつ、社会保険労務士として開業する人にアドバイスをひとつ。手がけるなら、社会保険労務士という資格がなければできないビジネスにすべきです。わざわさ、資格がなくても出来るフィールドに出て行って戦う必要はありません。

具体的に何が該当するかは、自分でリサーチしてみてください。それも、トレーニングになります。なぜそんなアドバイスをするかと言えば、稼いでいる人がそうしているからです。

世間には、「資格では食えない」と言った類いの情報が流布していますが、発信者はたいてい部外者にほかなりません。実際に稼いでいる人は、「稼いでいるぜ」といった発信はしませんので(笑)。

士業の開業は、最初から法人をつくる必要もないし、設備も店舗も不要。まとまった資金も要らなければ、人を雇う必要もない。それでいて、名乗ればなれるコンサルタントと違って「公的に承認」されているので、当初からそれなりの信用が担保されています。どう活かすかは、あなた次第。

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