老後のおカネ

公的年金から、借金問題まで。

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河合雅司『未来の年表』講談社厳談新書

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ここしばらく、アマゾンで上位にランキングされている話題の書。本書の構成は、前半が問題点の指摘。後半が著者の考える解決策。

流布された知識の年表化に価値あり(笑)。

まず、指摘されている問題点は、すでに繰り返し取り上げられているものばかりが大半。ただ、問題ごとにキャッチーな見出しを付けつつ、「年表」と称するタイトルどおり時系列に並べて見せたところに若干のオリジナリティが感じられないこともない(笑)。

昨今流行りの「コンテンツづくりの指南書」によれば、すでに誰もが知っていることをまとめたり整理するだけで十分ひとつのコンテンツになりうるとのことであるから、そういった意味での参考にはなる(笑)。

具体的に言えば、先の都知事戦で候補となった増田寛也『地方消滅』(中公新書)に、完全に洗脳されてしまっている様子(笑)。

念の為に言っておくと、「地方が消滅してしまう」との訴えの実態は、「地方自治体で働く公務員の救済」に他ならず、関係者以外には何の関係もない話(笑)。この身勝手極まりないプロパガンダに対する詳細な反論は、上念司『地方は消滅しない!』をご参照いただきたい。

人口以外の予測は外れる

残念なのは年表の中に、未来の人口予測に加え、著者が考えて捻り出した予測も入れ込んでしまったことだ。人口の未来予測は一定の誤差を伴いつつも高確率で的中することが広く知られている。が、それ以外の予測は全く定かではない。いや、むしろ高い確率で外れる可能性が高い。特に、未来のテクノロジーと深くかかわる部分については。まさに、「人口だけにしとけば良かったのに」といった感じ(笑)。

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