老後のおカネ

公的年金から、仮想通貨まで。

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【公的年金】こども保険。基本的なことを理解していないから、カンタンに新しい「保険制度」がつくれると思ってしまう(笑)。

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「こども保険」は、保険たり得ない。

報道されている考え方で、こども保険を保険として運営することにはムリがあるというのが、結論です。

保険というからには、保険料の負担、保険事故、保険金の受け取りが正しく定まっていることが必要です。

こども保険の場合、報道されているとおりなら、保険事故が何であるか定まっていないし、保険料の負担も不公平になります。

これとは別に、ホントは「保険」なのに、保険とは意識されていないケースもあります。

それが、「公的年金」です。

公的年金が保険であることを知らないと、それ以上、理解はすすみません。

公的年金が「保険」と聞いても、ピンと来ないかもしれません。

公的年金を、国が運営する預貯金システムか巨大な規模の投資信託だと漠然と思っている人も少なくないはずです。

しかし、公的年金は「保険」です。

例えば、厚生年金と呼んでいる仕組みの正式な名称は、「厚生年金保険法」です。保険であると同時に、厚生年金と呼ばれるものの実態が法律だとわかります。

「国民年金」も国民年金保険法という名称で良いようなものですが、国民年金の場合は「国民年金法」です。というのも、国民年金の一部には、「保険料を全く払ってなくても支給される給付」があるからです。厳密には、保険とは呼べないということで、「保険法」となっていません。より福祉的な要素が強いわけです。しかし、制度の目指すところは同じです。

公的年金保険法が想定する3つの保険事故

公的年金が想定している保険事故は3つあります。

3つの保険事故とは、死亡、障害、老齢です。

このうち、死亡と障害はイメージしやすいと思います。これらの保険事故については、それぞれ、遺族年金、障害年金が一定の条件の下で支給されます。

老齢というのは、「年を取ること」です。

公的年金では、「年を取ること」そのものを保険事故とみなします。「長生きすること」自体が保険事故だと考えているわけです。

老齢年金とは日常でフツーに、いわゆる「年金」と呼んでいるもののことです。

つまり、高齢者に2カ月に1回送金されているおカネは、「保険金」です。預貯金の払戻しでもないし、投資信託の配当金でもありません。

このことを知っておくことが、公的年金を理解する第一歩となります。

「老齢」という保険事故は、出会ってしまう確率の方が圧倒的に高くなってしまった

おおよそ、保険という仕組みの下では、保険事故に会う確率や絶対数が、保険事故に会わない場合と比較して、圧倒的に少なくなっていないと上手く運営出来ません。だからこそ、みんなの支払う保険料で「ごく一部の・少数の不幸な人たち」を救済出来るわけです。

ここから、「老齢」を保険事故とする保険をつくろうとした社会、つまり、「公的年金制度」を整備しようとした時代は、長生きする事が確率的にも絶対数においても、少数だったことがわかります。

厚生年金制度が出来たのは、昭和17年のことです。

まとめ

ポイントを動画で確認しておきます。

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